SUMMER MOUNTAIN

A DAY IN
YAKUSHIMA
屋久島・宮之浦岳を歩く

「洋上のアルプス」とも称される
山の島・屋久島。
直径30kmに満たない小さな島に、
九州最高峰の宮之浦岳をはじめ、
1,800m超級の山々が連なっている。
亜熱帯の森が広がる沿岸部から、
冬には雪と氷に閉ざされる山頂部にかけて、
気候や植生がダイナミックに
移り変わるのが特徴だ。
この変化に富む厳しい環境に、
適切にウェアをレイヤリングする
「SYSTEM OF DRESS」の
考え方で対応しながら、
5月下旬、宮之浦岳登頂に臨んだ。

※本サイトに掲載の写真・映像は、林野庁 九州森林管理局
屋久島森林管理署の許可を得て撮影しています。

01
淀川登山口
05:55
16°C
1MM/H
2M/S
100%
1367M

LAYERING GUIDE

本州から北海道まで。
夏山の登山に際してのレイヤリングのポイントを、
アークテリクスの契約ガイドに聞いた。

YATSUGATAKE八ヶ岳

酷暑や日差し、激しい変化を乗り切る

日本の夏は本当に暑くなりました。猛暑日の樹林帯アプローチは酷暑となるため、私はベースレイヤーに「サンナ クルー ショートスリーブ」を選ぶことで、快適に歩いています。そして、森林限界を超える前の山小屋で、強烈な日差しから肌を守る「サンナ フーディ」へと着替えます。お盆を過ぎれば山は涼しくなってくるので、このフーディ1枚でアプローチから稜線までこなせます。風が吹いてきたら、軽量で丈夫なウィンドシェル「スコーミッシュ フーディ」を。雨のときは、軽くて動きやすいゴアテックスシェルの「アルファ ジャケット」でしっかり防御します。太陽が出ない日は、ミッドレイヤーの「プロトン SL フーディ」が役立ちます。内側の肌触りが良いので、山小屋でも愛用しています。9月以降の稜線縦走なら、防寒着として、濡れに強い中綿の「ニュークレイ フーディ」を携行します。このシステムで、私は変化の激しい夏の岩稜登山を乗り切っています。

武田 佐和子(たけだ・さわこ)

低山からアルプスの岩稜帯まで幅広くガイディングを行う、日本でも数少ない女性山岳ガイド。ガイディングの傍ら、健康運動指導士として、登山のための体力アップトレーニングの提案や、ステップアップのサポートも行う。JMGA山岳ガイドステージⅠ。

SYSTEM OF DRESS
  • SHELLALPHA JACKET
  • SHELLSQUAMISH HOODY
  • MIDLAYERPROTON SL HOODY
  • BASELAYERSUNNA HOODY
  • BASELAYERSUNNA CREW SS

KITA ALPS北アルプス

日差しや風にフードやシェルで対応

燕岳から常念岳にかけて、2泊3日での山行を想定してご案内します。まず、1日目の目的地となる山小屋・燕山荘までの合戦尾根はほとんど樹林帯の中なので、汗をしっかり発散できるベースレイヤーの「コーマック フーディ」がおすすめです。2日目は、槍ヶ岳や穂高岳を眺めながらの、3,000mクラスの稜線歩きとなります。運が良ければ、雷鳥が出迎えてくれます。日差しが強いときは、「コーマック フーディ」のフードが日除けになり、風があるときや肌寒いときにもさっと被れます。ウィンドシェルの「オッサ ハーフ ジップ フーディ」は、ゴアテックスシェルまでは必要ないものの、風が強いときや肌寒いときに重宝します。お腹周りがすっきりしていて着心地が良く、胸ポケットにスマートフォンも入れられるので便利です。ミッドレイヤーの「プロトン SL フーディ」は、必ずバックパックに入れており、山小屋内や早朝の寒い場面で使います。汗抜けが良く保温力もあるため、年中手放せません。3日目は、常念岳を登って三股登山口か一ノ沢登山口へ下山します。下降していくと沢の音が涼やかです。

照井 大地(てるい・だいち)

幼少期より山に親しみ、アイスランドでもガイド業を学ぶ。夏は北アルプス・南アルプス・八ヶ岳を中心にクライミングやガイド活動を、冬は北海道でスキーやアイスクライミングを行うなど、幅広く活動。JMGA山岳ガイドステージⅠ、JMGAスキーガイドステージⅡ。

SYSTEM OF DRESS
  • OVERLAYERPROTON SL HOODY
  • SHELLOSSA 1 2 ZIP HOODY
  • BASELAYERCORMAC HOODY

TAISETSUZAN大雪山

日帰りでも天候の急変への備えを

大雪山は、本州の山と比べて、天候が急変したり、風が強くなったりすることが多く、それを意識したレイヤリングが必要になります。白雲岳の日帰り山行の場合、私はベースレイヤーに「イオニア メリノウール ロングスリーブ」を、ミッドレイヤーに「デルタ フーディ」を着用し、時にはその上に「プロトン SL フーディ」を組み合わせます。パンツは「ガンマ パンツ」を、特に暑いときには「ガンマ SL パンツ」を使用。シェルレイヤーは、レインウェアとの共用として「アルファ SL ジャケット」を、パンツは「アルファ SL パンツ」を携行します。また、特に寒いときのインサレーテッドレイヤーとして「ニュークレイ フーディ」をバックパック内に忍ばせます。さらに、風雨で濡れた場合に備え、予備のベースレイヤーとして「ロー LT クルーネック」と「ロー LT ボトム」を携行すると良いでしょう。山頂直下の避難小屋で着替えられます。そのほか、日除け用に「シーマ 5 パネル キャップ」、防寒用に「ロー トーク」、「ベンタ グローブ」を携帯します。稜線に出ると、特に緑岳のあたりは風が強くなることが多いので、休憩時などは横着せずに、こまめにレイヤリングを変化させるのがポイントです。

石坂 博文(いしざか・ひろふみ)

夏は主にヨーロッパで登山やクライミングガイドを行いながら、国内でも幅広く活動。冬は中央アジアでのヘリスキーやオートルート、国内ではスキーツーリングやアイスクライミングと、広域かつ多岐に渡る活動を行う。国際山岳ガイド、スキーガイド。

SYSTEM OF DRESS
  • SHELLALPHA SL JACKET
  • MIDLAYERPROTON SL HOODY
  • MIDLAYERDELTA HOODY
  • BASELAYERIONIA MERINO WOOL LS
  • BASELAYERRHO LT CREW NECK
  • BASELAYERRHO LT BOTTOM
  • BOTTOMSALPHA SL PANT
  • BOTTOMSGAMMA PANT
  • BOTTOMSGAMMA SL PANT
  • HATSIMA 5 PANEL CAP
  • HATRHO TOQUE
  • GLOVEVENTA GLOVE

YouTube PLAYLIST

夏の登山やトレッキングについての知識をさらに深めたい方に向けて、アークテリクス公式のYouTubeチャンネルにて、動画・再生リストをご用意しています。アークテリクスの契約ガイドが、自身のフィールドでの体験をもとに、安全で快適に山を楽しんでいただくためのギア選びやレイヤリング、パッキング方法、歩き方についてなどをわかりやすくお伝えしています。ぜひご覧ください。